プログラミング言語Rを図で分かりやすく紹介します

R図鑑

ggplotのイメージ

概要

  • Rでグラフを描く時はggplotがお勧め
  • ggplotはレイヤーを重ねて作図する

ggplotとは

ggplotは作図用パッケージのひとつです。これを使うことで綺麗な図を作ることができますし、カスタマイズしやすいコードで図を記述することもできます。

多くのRユーザーがこのggplotを使っているので、特に使いたいパッケージが無い場合はこれを使うのがおすすめです。

ggplotのイメージ

ggplotではレイヤーを重ねてひとつの図を作る形式になっています。イメージとしては以下の図のような感じです。

図のように軸や図の中身や装飾などをそれぞれ設定し、それらを足し合わせることで1つの図を作成します。

コードのイメージ

ggplotでグラフを描くときは基本的に以下のような順番でコードを記述していきます。

基本的な流れ

step.1 どのデータのどの項目を使って作図するか設定

gglpot() で使うデータと軸や色に指定する項目(列)を指定する

step.2 どんな図を作るか設定

geom_point()やgeom_bar()などの geom_ 関数群の中から作りたい図に合った関数を指定する

step.3 追加したい装飾を設定

theme() や labs() などの装飾に関する関数を使って見た目を整える

具体例

具体例として実際に散布図を描くコードと出力結果を紹介します。今回はデフォルトで使うことができるデータセット treeを使って散布図を描く例を紹介します。

library(ggplot2)
# ggplotで軸に使う項目を設定
ggplot(data = trees, aes(x = Volume, y = Height)) + 
  # 散布図を描くように設定
  geom_point()

上のコードを実行して作成できるグラフは下の図のようになります。

ggplotを使う理由

ggplotはコードの文法が優れている点が1番のメリットです。

これまで説明してきたようにggplotはひとつの関数で一気に作図するわけではなく、レイヤーを重ねて図を作ります。

このおかげで色々な項目を追加できるのでカスタマイズ性が非常に高くなります。この特徴があるためRで作図をする時は ggplotを使った方が文法的にも美しく作図できるようになっています。(グラフをブラッシュアップする作業がコード的に楽)

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